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  • 世界のビール
主なビール生産国と主要銘柄

ビール酒造組合の集計によると、2007年の世界のビール総生産量は1億7937万klにのぼるようです。 生産量のベスト10は、中国、アメリカ、ロシア、ドイツ、ブラジル、メキシコ、日本(発泡酒等を含む)、イギリス、ポーランド、スペインの順。オランダは12位、チェコは19位、ベルギーは20位であった。

主な生産国の状況と銘柄は以下の通り。

  • ヨーロッパ
    ドイツ
ラガービールが大多数ですが、アルト、ケルシュ、ヴァイス(WeissBier)などのエールビールも多種造られています。 (ピルスナービールはチェコの発明。ラガービールはオーストリアの発明。ただし、いずれもドイツ系による発明。) ビールの新酒は秋初めに出回り、これにあわせて各地でビール祭りがあります。もっとも有名かつ大規模なものはドイツ、ミュンヘンのオクトーバー・フェスト。 また、オクトーバー・フェスト用に供されるメルツェンビール(3月に醸造される)、秋口に醸造され冬場に供されるウィンタービール等の季節ビールも多くのメーカーで作られています。 なお、ドイツではビール法(ビール純粋令)によりビールを名乗る飲料には原材料の規制(水・麦芽・ホップのみを原料とする飲料物のみをビールとして取り扱う)がありましたが、 非関税障壁として非難され、現在は輸入ビールについては廃止されています。ドイツのビールメーカーは、日本酒の地酒のように各地にあって、 全国ブランドのビールメーカーは少ないです。価格も安く、地ビールの缶ビールの価格は、コーラより安いようです! ドイツのビールは大きく分けて大麦を原料とするピルスナータイプと小麦を原料とするヴァイスタイプ・ビールがあります。 小麦を原料とするビールでもミュンヘン近辺では白っぽいヴァイスビールが有名です。 ドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州近郊ではヴァイスビールでも透明なクリシュタール・ヴァイス、半透明なヘーフェ・ヴァイス、濁ったドゥンケル・ヴァイスがあります。 ヴァイス/ヴァイツェンの呼び名は、原料の麦芽の大麦・小麦の比率が小麦が50%以上であればヴァイツェン、以下の場合はヴァイスと呼ぶのが正式になっています。

レーベンブロイ
ラーデベルガー
ヘニンガー
ベックス
イエファー
ホルステン
ホーフブロイハウス
ハッカープショール
シェッファーホッファー

  • チェコ
ドイツのローカルビールだったラガーを世界的に広めたのは、この国で生まれたピルスナーのおかげです(日本で最も飲まれる黄金色のビールは、このピルスナー・タイプ)。 ピルスナーは、プルゼニ市(プルゼニのドイツ語名がピルゼン)で醸造されたビールの呼称から由来します。この事実により、中央ヨーロッパでは、ビールの醸造法についてはチェコをその本場として一目置いているようです。

ピルスナー・ウルケル - プルゼニ市の地ビール。元祖ピルスナーの意味を持つビール。
ブドヴァル - チェスケー・ブデヨヴィツェ市の地ビール。米バドワイザーとの商標権訴訟でも有名。

  • イギリス
イングランド、スコットランドはエールビールの本場として知られています。 しかしピルスナービールの普及以降はバドワイザー、ハイネケンなどの外国産ブランドのラガー、もしくは自国産のラガーが若者層を中心に多く飲まれていて、 エール類をはるかに超えるシェアを持っています。1970年代からは熱心なエールファンによるCAMRA(CAMpaign for Real Ale=真正エール(復活)運動)が起こりました。しかしあくまでも好事家向けのニッチ産業としての側面が強いようです。

バス・ペールエール - すっきりした味わいと、フルーツのようなほのかな甘みと香りをもつ。
ニューキャッスル・ブラウンエール

  • アイルランド
ギネスを始め、ビールの国、呑み助の国としてのイメージが強烈なアイルランドでありますが、国内市場は事実上殆どギネス社(の母体であるDiageo社)の寡占市場にあって、 パブでのタップからサーブされるビールの選択肢は多くないです。ですが近年では都市部を中心にベルギービールやチェコビールなどをタップからサーブするパブも増えてきつつあります。 近年では地ビールなども出現してきていますが、上記のような寡占状態のためパブなどでタップからサーブするビールとして発見することは非常に難しいです。 いわゆるマイクロブルワリーの中でもっとも成功しているのがPorterhouseである。同名のパブ内で醸造を行っており、市内に数店の支店を持っている。

ギネス - もっとも有名なアイリッシュスタウト
マーフィーズ - 代表的なアイリッシュスタウトの一つ。数少ない大規模生産を行っている独立ブランドで、アイルランド南西部のコーク地方を中心に飲まれている。
ビーミッシュ - マーフィーズと並んでコークで飲まれているスタウト。
キルケニー - エールの一種(アイリッシュレッドエール)。
スミディックス - アイルランドで年配層を中心に根強い人気があるエール。上記のキルケニーと似た製品。

  • ベルギー
世界でもっとも多様なビールを醸造するのは、おそらくベルギーです。マイケル・ジャクソンの精力的な活動によって、ベルギービールが世界に伝道されたといわれています。

ベルギービールの中でもっとも有名なのは、1966年にピエール・セリスが復活させた「ヒューガルデンホワイト(Hoegaarden White) 」です。これは、俗に「ブランシュ(白ビール)」と呼ばれるビールです。 なお、ドイツで白ビール(ヴァイスビア、ヴァイツェン)といえば、まったく別物の小麦を原料とするビールを指します。 ドイツのヴァイスビア、ヴァイツェンと区別するために、ベルギーのブランシュをベルジャンスタイルホワイトと称することもあります。

また、トラピストビール(修道院ビール)、ブリュッセル近郊で製造される自然発酵を特徴とするランビックなど独特なビールが製造されている。

  • オランダ
隣国ベルギーとドイツの影響もありビール作りが盛んです。ラガータイプだけではなく多様なエールも醸造しています。

グロールシュ
ハイネケン
アムステル

  • フランス
フランスはヨーロッパ第5位のビール生産国です(fr:Biereより)。ほとんどはドイツ国境に近いアルザス地方および隣接のロレーヌ地方で生産されているほか、ベルギー国境に近いノール地方でも生産されています。 代表的なものは以下の3つの銘柄ですが、実際は全てクローネンブルグ社が製造しています。

クローネンブルグ
セーズ・ソワサンカトル
カンテールブロー

  • スペイン
マオウ
クルスカンポ
エストレージャ・ダム
サン・ミゲル
ヴォル・ダム

  • ポーランド
ジヴィエツ
オコチム - カールスバーグ系
ティスケ
レフ

  • その他
ゲッサー  オーストリア
カールスバーグ  デンマーク
ツボルグ(ツボー)  デンマーク
モレッティ  イタリア
ナストロ・アズーロ  イタリア
ペローニ   イタリア
サミクラウス  オーストリア
バルティカ  ロシア
サク   エストニア
ミソス  ギリシャ

  • 北米・南米

    アメリカ
バドワイザーを始めとして軽い飲み口のビールが代表であるかのように思われていますが、 西海岸を中心にクラフトビール、マイクロブリューワリーという小醸造所によるビールが多種あり、 生産されるビアスタイル数は世界でも有数です。いろいろな文化が集まる場所だけに、ビールの種類も多いようです。 ちなみに、アメリカビールの代表の1つとも思われるミラーは買収・合併されて、現在は南アフリカ籍の会社になっています。

バドワイザー
クアーズ
ミラー
シュリッツ
パブスト
サミュエル・アダムズ
アビータ
イエングリング
ピッツ ウィックド
ブルックリン
アンカー スチーム
コナ・ビール
メハナ・ビール

  • カナダ
カナダでもアメリカ同様、ビール消費は多く、モルソン、ラバットという二大全国ブランドが存在します。 また、イギリスからの伝統も影響し、比較的小規模な地ビール醸造も多いです。

モルソン
ラバット
スリーマン
ムースヘッド

  • メキシコ


コロナ
テカテ
ドス・エキス
ボエミア
ソル
ネグラ・モデロ

  • その他


ブラーマ  ブラジル
キルメス  アルゼンチン
プレシデンテ  ドミニカ共和国
キスケージャ  ドミニカ共和国

  • アジア

    日本
麒麟麦酒
アサヒビール
サントリー酒類
サッポロビール
オリオンビール

※詳細は日本のビール参照。

  • 大韓民国


ハイトビール
OBビール

  • 中華人民共和国
中国での製造開始は欧米諸国に遅れますが、21世紀になって、生産量では世界一となっています。 2004年の総生産量は2910万トンで、対前年15.1%もの伸びを示しています。

元々中国でのビール生産は20世紀初頭に、まず現在の黒龍江省ハルビンにロシア人がハルビン・ビールの工場を設立しました。 また山東省青島をドイツが租借地とし、租借地経営の一環として、産業振興策のビール生産の技術移転を行ったところから始まります。 新中国になってからも早くから輸出に努めていたこともあって、現在でも世界的に最も有名な中国メーカーは青島(チンタオ)ビールであるが、 現在最大のメーカーは香港資本も入った華潤雪花ビール(雪花ビール)になっています。 その他の大手グループとして北京の燕京ビール、広州の珠江ビール、バドワイザー、サントリー、アサヒビールなどの海外のビールメーカーも多く進出しています。 流通と冷蔵が完備していないので、各地方都市に小規模なビール工場が多数あり、その地域用のビールを生産しています。 小規模工場の中には品質の悪いものを作っているところもあり、2004年の全国規模の抜き取り検査では13.8%もの銘柄が不合格となりました。

青島ビール
哈爾浜ビール
燕京ビール
珠江ビール
雪花ビール

  • 台湾


台湾ビール

  • タイ
冷たく冷やしたラガーが好まれています。ビールに氷を入れる事がありますが、これはアルコール度数が高いため割っているというよりも、 冷蔵設備が行き渡っていなかった時代のなごりのようです。 ただし、タイのビールは味がやや濃いこともあり薄める目的で氷を入れる人はいます(氷を入れる事を前提に濃いめに作られている)。

シンハー
チャーン
リオ
プーケット

  • その他
大同江ビール  北朝鮮
333(バーバーバー)  ベトナム
ビア・サイゴン  ベトナム
ビア・ハノイ  ベトナム
フェスティバル・ビール  ベトナム
ビア・ラルー  ベトナム
ハリダ・ビール  ベトナム
フーダ・ビール  ベトナム
ビア・ラオ  ラオス
アンコール・ビール  カンボジア
ビンタン  インドネシア
サン・ミゲル   フィリピンおよび香港
ビール・ナ・ビール  フィリピン
タイガー  シンガポール
キングフィッシャー  インド
マハラジャビール  インド

  • オセアニア
フォー・エックス(XXXX) オーストラリア
フォスターズ  オーストラリア
トゥーイーズ  オーストラリア
カスケード  オーストラリア
クーパーズ  オーストラリア
スワン  オーストラリア
スタインラガー  ニュージーランド

  • アフリカ
アフリカでは部族ごとにビールを醸造していて、その種類は百種類以上に及ぶとされます。 これらのビールは古代エジプトのビールと同様、ストローを使って飲みます。 また、使用する原料も麦に限らず雑穀やキャッサバ、トウモロコシ、バナナなどが用いられています。 南アフリカではカフィア・ビールやコーリャン・ビールと呼ばれるビールが伝統的に飲まれてきました。

STELLA  エジプト
STAR  ナイジェリア